もうライフワークになりつつある『ジャンクギター探し』
見つけるとなんだか放っておけないというか。別にその機種に特別な想いも無いのですが、予算が合うと連れて帰って来るという感じで。
今回は『Ibanez』ってメーカーさんの物で、私はここ数年お気に入りでメインで使っているエレキギターがこちらの『FR』というシリーズの物。
そして今回のジャンクさんが『GSZ 220』ってモデルで、エントリークラスモデル。入門用って感じで新品でも3万円しないぐらいで販売されていたようで、現在は生産終了となっている物。ちょっと親近感とか感じてね、連れて来ちゃいました。
2~5万円ぐらいのクラスで、『GIO Ibanez』というシリーズなんだそうです。主にエントリークラスの物で、『ステージへ最速』ってなコンセプトで初心者さんから中級者まで満足な造りになっているんだそうです。この『GSZ220』レギュラーラインの『SZ』ってシリーズ(現在は完売)の廉価版らしいですが、ミディアムスケール採用でコンパクト。ボディ材はバスウッド材らしい。軽くて取り回しが良く、クセのないフラットな感じ。

ボディはストラトキャスターっぽいシェイプで、ヘッドやブリッジ、ピックアップのレイアウトなんかはギブソンによくあるスタイル。しかもよく見るとボディがアーチドトップになっている。こういった低価格帯の物でアーチドトップを造るとはなかなかヤル。これやってるの他には国内メーカーだと『Aria proⅡ(アリアプロツー)』とか『SCHECTER (シェクター)』なんかもやっていたと思う。代表的なのは『Gibson LES Paul(ギブソンレスポール)』ですね、詳しい事は分かりませんが、この形状は、よく見かけるフラットトップの物より音響特性に非常に優れているんだそうです。ギブソンのレスポールモデルが上位機種でアーチドトップ、そのスチューデントモデルがレスポールJrで、こちらはフラットトップってな感じで、手間がかかる技術のはずです。こういうところは工作機械の進歩のおかげでしょうか?安くて良いものが造れるようになったんですな。
『音は出ますが全体的に状態悪いです。』の表記の物。

この辺緩みまくっててガッタガタ。ノブが残ってるのが奇跡ってぐらい。

組み付け不良。ってか狙ってやってる?

そして組み付け不良多数。弦の巻き方反対よ。

何年も放置されていたのだろう。塗装はただのブラックではなく、ちょっとラメ入ってますね。ただのホコリかと思ったぜ、汚すぎて気づかなかった。フレットに至っては9.8分山といった感じでほぼ弾いていなかったと見られる。サビだらけだったが。(ビフォー写真撮り忘れたな〜)

新品みたいになった!ちょっと磨いて、弦はたまたま在庫してた『Ernie Ball 010~046Regular Slinky』セールで安かったんでね〜

普段はこれの高音弦側だけワンサイズ細い『Hybrid Slinky』っての使ってますが、このギターはミディアムスケールが採用されていて、ちょい太めの弦の方が相性良さそうかなって思いまして、今回は試しにコレ。

使われているパーツはさておき、ザグリは綺麗にされているし、導電塗料で処理されている。まぁ今まで見て来た中ではトップクラスに丁寧に作業されている感じ。おがくずは結構残ってましたが、他メーカーと比較するとだいぶ少ない。フレットサイドの処理なんかも他メーカーの同じ価格帯の物とは比較にならないぐらいですね、1ランク上って感じ。製造しているっていうか組み立てがインドネシアの工場だそうで、上位機種以外はそちらでやっているようです。しかし、国内に入って来た時にも検査があるらしく、品質管理が徹底されているようです。(知人から聞いたお話ですが)
『Ibanez』ってメーカー、私が若〜いころはメタル系のテクニカルな人とかJAZZの人が使うお高い楽器ってイメージが強かったんです。(私もメタル弾きますが)実際そのころは安いモデルはなかったと思います。それと、ネックの形状など独創的な物もあったようで、一部のギタリストからは避けられていたようで、私も諸先輩方々からそういったお話を聞いておりました。(あまり良い方のお話ではなく)が、AFシリーズというフルアコをたまたま手に入れ、いざ使ってみるとコリャ良いぜ!となりまして。今ではどっぷり『Ibanez』ユーザーでがざいます。
そんな『Ibanez』最近の私のお気に入り。良い感じに仕上がったぜよ。こりゃステージへ最速だわ。