高いギターは気ぃ使うよな〜

楽器・機材

暑い。。。
今年は本当に危ないぐらいですな。人も楽器も。
自宅教室もかなり高温になるので、留守中もエアコンで温度湿度管理しております。
それなりに本数もあり、中にはお高いのもあるわけで(ほんの一部)
所有している物の国内メーカー品の多くは『ウレタン塗装』と言われるかなり厚手の塗装が施されているので温度や湿度による音の変化も少なく、木部の耐久性や耐水性また、かなり厚めの塗膜で傷や剥がれにも強いので非常に扱い易い。
10数万ぐらいまでの価格帯の物はほとんどこの塗装が使われている。

コレに対してお高いのは、『ラッカー塗装』と言う方式で塗装される。
木材の特性や音色に影響が少ないと言われ、塗膜も非常に薄く材質本来の特徴が活きるとされている。が、経年劣化や、演奏時のスレや傷などがつきやすいのも特徴であり、温度湿度の管理に気を遣わなければならないという煩わしい面もある。
しかし、使い込んでいくとなんとも言えない風合いが良いとされる。また、ウレタン塗装ではこういった風合いなどにはなりにくので、わざわざ塗装を剥がしたり、傷を入れるなどダメージジーンズのように使い込まれた風を演出するものもいるぐらいで、一部のマニアやギタリストに人気のようである。

私の所有する物の中に三本だけ『ウレタン塗装』で無い物がある。

一本は、『オイルフィニッシュ』と言う方法で木材に塗料を染み込ませてサンディングし、乾燥させると言う工程を何度か繰り返して仕上げる物で、表面は光沢が無くサラサラの手触りで、木の質感が残るような仕上がりのもの。(写真はBill Lawrence BC-2と思われるボディにARIA Legendシリーズのネックを付けた寄せ集めストラトタイプ。ボディ材はJapaneseアッシュと呼ばれるセンと言う木材で、非常に硬く重い。ハッキリクッキリの木目が特徴的で、サウンドも輪郭がクッキリ!工事中。)

もう一本は『オープンポア』と言う手法で、こちらも仕上がりが木の質感を残し、サラッとした手触り。(写真はARIA ASA-18c ボディ材はサペリ)

そして今回問題が起きたのが、『櫻井正毅CO-R』クラシックギターである。購入当時お値段30万円後半。ラッカー塗装に似た『カシュー』という塗料での塗装であり、これもまた非常に薄い塗膜で気を遣うのです。(カシューとは、カシューナッツの殻に含まれる油を生成した物らしいです)

ボディトップ材は松。2006年モデルで、その年からの付き合いで結構長いのよ。最近ネックがべたべたするな〜って思ってたらここんとこの暑さのせいだろうか、指紋や服の繊維の跡まで残るようになってきてね〜

いやどうしようか?再塗装とかになるのか?って色々と調べたらラッカー塗装も同じ事がおきているようですね!(私の生徒さんのマーチンD28も同じ症状が起きているようでした!こちらはラッカーみたいですね!)

調べによると、ラッカー系の塗料や塗装方法のものにはよく起こっているらしい。経年劣化もあるようだが、主に人間の手の皮脂によって化学反応が起こり、塗料が軟化するらしい。回避するには演奏後のお手入れで、『乾拭き』がいいそうだ。

やってたし。お高い楽器なんでしょっちゅう拭いてましたよ、しょっちゅうぶつけてもいましたが。

どーしよ〜。

結構初期症状だったようなので写真ではわかりにくいいですが、触るとベッタベタです。

が、いーの見つけました!

なんでも、超微粒子コンパウンドで薄く表面の塗装を剥がすんだそうです。

ちょっとやってみます!(すんげ〜期待してる!)

結果はまたね!!

 

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